2019年5月24日発売 月間ASUKA 7月号
『美しビルの解かない探偵』
今回は、最新作【第1階】のネタバレ・あらすじと感想をまとめてみました!
ネタバレなしで『美しビルの解かない探偵』【第1階】を読みたい方は…
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『美しビルの解かない探偵』【第1階】のあらすじ・ネタバレ
『シェア・ウィズ・ブラッド』の緒崎カホ先生の新連載です!
カラーページから始まるのですが、美しい青年――男性と言ってもいいかもしれません――が広い衣裳部屋でスーツやネクタイを選んでいるシーンから始まります。
その後も靴下に至るまで選び抜かれた衣装をまとう男性。
ここからもう彼がかなり高い美意識を持っていることが読み取れます。
彼がいるのはどうやら歌舞伎町にあるうるわしビルディングの一室のようです。
そこから見える景色に「なんとも美しい黄金比だ」と称賛しながら、優雅に紅茶を飲んでると、突然電話が鳴り響きます。
電話の向こうから聞こえてきたのは「おはようございます名探偵」という言葉。
男は「その名探偵と言うのはやめろ」というのですが、電話の相手は無視して続けます。
「『上』からのご伝言で本日は……」
しかし名探偵と呼ばれた男も負けてはいません。
すかさず「嫌だ。まだ朝の一服も済んでいない」と先を言わせないのです。
それでも引き下がらない相手に、名探偵はついに電話を切ってしまいます。
そしてまた鳴り響く呼び出し音。
また懲りずに電話をかけてきたようです。
不思議なのはこの先。
名探偵は電話に出ずに、「わかった!行くとも!何階だ!?」と叫ぶのです。
その瞬間ぴたりと呼び出し音が止み、受話器の置かれたままの電話から「本日は『12階』へ向かえとのことです」と聞こえてくるのです。
切れているはずなのに、しかもなぜか会話が成立している!
一体どういう仕組みになっているのでしょうか。
それはさておき、名探偵は嫌々ながらもビルのエレベーターで12階へ向かいます。
エレベーターを出ると、そこはどこかの断崖絶壁に立つ大きな屋敷の前でした。
その屋敷では今まさに屋敷の主と思われる老人の誕生日パーティーが開かれていました。
しかしワインを飲んだ老人は苦しんだ末に息を引き取ってしまいます。
パニックになる親族たち。
そこへ名探偵が「失礼」と冷静にドアをノックして入って来るのです。
もちろん家の人たちは「なんだアンタ……!」と警戒しますが、名探偵は片手をあげて「ああ、そのまま」と制し、「不要な質疑応答をする気はないよ。そこに死体があることも、それが他殺体なことも重々承知さ。だからここへ来た。なぜなら私が『探偵』だから」と告げるのです。
動揺する親族たちに「しかしただのたんていではありません。頭脳明晰かつ気品にあふれ…」と自己愛を語っている最中、彼は突然走り出します。
まさか重要な証拠でも見つけたのかと思ったのも束の間、彼が掴んだのはなんと壺でした!
その壺がどれだけ素晴らしいか語った彼は、続けて絨毯にも目を付け、どれも一級品だと興奮が治まりません。
その背後でぽかんとしていた親族のひとりが、隣の兄にコソコソと「お父様から何か依頼を受けていたんじゃ…?」とささやきます。
興奮して聞こえていないと思っていた名探偵はそれをしっかり聞いていて、「そんなものは受けていない」と良い顔で笑うのです。
そして「自分がここに来た理由はただ一つ。この場に事件と謎がある。ならばそこに探偵が現われることは自明の理である……らしいですよ」と自分を指さすのです。
「らしい」という言葉に多少の引っ掛かりを覚えつつも話を読み進めると、先ほどの言葉が誰かの受け売りであることがわかります。
だから「らしい」だったのですね。
そんな名探偵に、親族たちは探偵に頼むくらいなら警察を呼ぶと叫びます。
しかし名探偵は「警察があなたたちの望む答えを出してくれるとは思えない、自分なら1時間で終わらせてみせる」と告げるのです。
その言葉に話し合いをした親族たちは、最終的に彼に任せることを了承します。
そしてその中の一人が「どのように殺されたのかだけでも解き明かしてください!」と申し出ます。
すると名探偵は「では」とだけ言葉を発し、じっくりと亡くなった老人を観察し始めます。
そして出てきた言葉が「美しい」でした。
そして「いいでしょう、では準備を」とその場にいる親族たちに告げるのです。
親族たちも「準備?」と戸惑いの声を上げていますが、この名探偵、かなりの自由者のようですね。
そして親族たちにドライアイスをたかせた名探偵は、階段の上からゆっくりと降りてきながらセリフ口調で「疑心に満ちた四兄弟を救うのは、闇夜を背負い現れた酒酒落落にして美貌 俊豪の美しき探偵、そう――つまりこの私です!」と見事なドヤ顔でポーズを決めるのです。
ドライアイスはただ、この場を演出するための道具だったのです。
親族たちもトリックの検証に使うかと思ったと動揺を隠せません。
名探偵は「トリック?検証?何故そんなことを?血を吐いて倒れているんだから毒でも飲ませたんでしょう」と彼らの反応を逆に不思議がります。
親族たちはそんな名探偵の言葉に結論を急ぎ、名探偵は呆れながらも「犯人はこの4人の中にいます!」と兄妹を指さしました。
そして「以上です」と告げるのでした。
一瞬、静まり返る部屋の中。
そして何の答えにもなっていないと騒ぎ出すのです。
それだけではとどまらず、名探偵を犯人扱いする者も現れます。
さすがにそれはないだろうと思うのですが、「実の親を殺そうとするなんてありえない」と男性は叫びます。
すると残りの兄妹も父を大切に思っていたとその発言に続くのです。
しかし名探偵は笑いをこらえきれないとばかりに大声で笑い始めます。
そして警察を呼ぶという彼らに「警察を呼べばすべてバレてしまいますよ?」とすべてがわかっている顔で彼らを見つめます。
そして兄妹全員に殺意があり、計画を実行していた証拠を突きつけるのです。
そして「犯人は間違いなく、貴方方のうちの誰かですよ」と追い打ちをかけます。
けれどそこまで言っておきながら、「遺産目当てならば、さっさと遺体を隠すなり埋めるなりしてしまいなさい」とあり得ない助言をしました。
普通は自首とかを勧める場面ではないですかね……?
前の発言を受けて、兄妹のうちのひとりは名探偵が警察に通報することを警戒します。
このことからやはり彼らは遺産目当てで殺人を計画していたことがわかります。
名探偵が口止め料に剣でも貰っていきましょうかと、本気とも冗談とも取れる言葉を吐きながら本当に剣を持つと、兄妹のうちのひとりが殴りかかってきます。
すると名探偵は足をかけ、男を倒すと、その顔の横に剣を突きつけました。
まさか運動もできる系の探偵とは……!
ただの自己愛が強いだけの探偵ではなかったのですね!
ここのシーン、名探偵はかなり怒っている様子で「ふざけるな」と言葉を返します。
「要望通り事件を終わらせたのに感謝はされど、殴られる道理はない」と鋭い目つきで見降ろします。
確かにその通りですね。ここはやはり警察に……と思ったのですが、名探偵は良いことを思いついたとばかりに剣を抜き、「いっそ遺体と一緒に館を閉じて、父は失踪扱いにすればいい」と提案します。
そして「貴方たち『共犯者』は永遠に罪と秘密を共有するのです。それとも、これ以上にこの事件に相応しく『美しい答えが』貴方方に用意できますか?」と指を突きつけるのでした。
静まり返った彼らを納得したと理解した名探偵はにっこりと笑い、屋敷を去っていきます。
そして最後にこんな言葉が。
昔々、この世には外側だけ美しいものがあればいい。『真実』など美しくないといって憚らぬ、それはそれは美しい男が居ました。
しかし男は『外側だけが美しいものに勝ちはない』と諫められ、その罰に『探偵』として用意された20個の謎の『真実』を暴く事を要求されます。
しかし醜い『真実』に興味がない男は決めました。
『本当の真実』よりも『真実』に相応しい『美しい答え』を全ての謎に用意してみせると…
ただし、謎は解かない。
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今回は、『美しビルの解かない探偵』【第1階】をネタバレ紹介しました。
でも、正直文字だけでは伝わらないところもあると思います。
キャラのちょっとした表情をどう読み取るのか、そこもまた漫画の楽しさですもんね。
それに、やっぱり画のある最新話を読んだほうが、断然面白い!
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『美しビルの解かない探偵』【第1階】の感想・展開予想
一体名探偵と呼ばれる男は何者なのか。
そして誰の指示を受けて動いているのか。
今後の展開が楽しみですね!
『美しビルの解かない探偵』【第2階】掲載予定の、月間ASUKAは2019年6月24日発売です。
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