乃木坂の詩(うた)|最新話【第8話】ネタバレ・感想!2019年7月1日31号

2019年7月1日発売、週刊ヤングマガジン(2019年31号)

『乃木坂の詩』

今回は、最新話【第8話】のネタバレ・あらすじと感想をまとめてみました。

ちなみに【第7話】のネタバレは下記でまとめていますので、読んでいない方はまずこちらからどうぞ!

もしネタバレなしで『乃木坂の詩』【第8話】を読みたい!という方は…

U-NEXTにて、今すぐ週刊ヤングマガジン(2019年31号)を無料で読めます。

▽最新話を今すぐ無料で読む▽

漫画『乃木坂の詩』【第8話】のあらすじ・ネタバレ

蒼生の手を取り、走り続けた一途。

気づけば辺りはもう暗くなってきていた。

 

息を切らしながら蒼生が言う。

「も… もう誰も追ってこないよ?」

するっと一途の手を離した蒼生は、どこかすっきりとした表情をしていた。

 

パンダ

立ち止まった二人のすぐ横、海の方に打ち上げ花火が上がる。

「… きれい…」

そう言うと、蒼生は堤防に腰を下ろした。

一途も黙ってその隣に座り、二人で花火を眺めた。

 

「知ってる…?」

蒼が空を見上げたまま話し始めた。

「パンダって笹を消化できないんだって…」

 

「…え?」

突拍子もない話題に一途は少し戸惑う。

 

蒼生は続けた。

「パンダって 何百年も前は肉食動物だったんだって」

しかし氷河期で食べるものがなくなり、寒くても枯れない竹や笹を食べ始めた。

だから、身体に合っていなくて、ほとんどが消化できないらしい。

「その話を聞いたとき 私みたいだなって思った」

 

「生きる糧もなくなったけど 別に死にたくもないから ただただ過ぎる時間を摂取してる… だけどやっぱり消化できないまま」

パンダは消化器官が肉食のままなのに、もう肉をおいしく感じる遺伝子がなくなってしまったことを、少し悲しげに話した。

 

そして、有聖を失ったときの蒼生も同じだったというのだ。

「いつまでも味がしなくなった記憶にしがみついてる」

 

流すものと流れるもの

(有聖がいなくなったとき 身体の水分を全部出したんじゃないかってくらい泣いた)

 

泣いて、泣いて、泣いて…そして、ある日気付いてしまう。

(——あれ? 昨日泣いたっけ?)

 

その日以降、蒼生は投稿サイトで泣ける動画ばかりを見ていた。

「何 この動画… 全然泣けないじゃん…」

 

——いつの間にか私は泣くための記憶を探すようになってた

 

蒼生は、泣くことだけが、有聖のために出来る唯一のことだと思っていた。

「だから私 歌とか… 楽しいことなんてしちゃいけないし 少しでも有聖のことを感じられるあの場所で 悲しみ続けなくちゃいけないと思った」

 

けど、最近は有聖の声も思い出せなくなってきた。

その輪郭がぼんやりとし始めている感覚があったのだ。

 

「だけど 頭のどこかで最初からわかってた」

蒼生は、すっきりしたような、だけどどこか諦めたような顔で言った。

「このまま時間が経って… 有聖のことを1秒も考えない日が 少しづつ増えていくんだろうなって…」

涙は”流すもの”ではなく、”流れるもの”なのだと、蒼生は感じていたのだった。

 

一途は、ただ黙ってその話を聞き、蒼生にあたった手をさっと引っ込めることしかできなかった。

「ぐすん」

蒼生は、涙をこぼした。

まぎれもなく”流れた”涙だった。

 

(——こんなに近くに座っているのに この女の子は 遠いところへ行ってしまった男子のことばかり話していて そのことが悔しくて)

涙をぬぐった蒼生が、一途に少し寄りかかった。

 

(だけど…)

 

(今だけはこの悔しさを永遠に味わっていたい そう思ったんだ)

スポンサードリンク

聞きたくなかった言葉

フィナーレを飾るように、花火がたくさん上がった。

海面や一途と蒼生の顔が明るくはっきりと見えるほど、それは輝いていた。

 

暗く静かな海の音が、再び響き始める。

一途は、蒼生に自分の思いを伝えた。

告白とは違う、自分の素直な思いをつたない言葉のまま話す。

 

「あの…さ」

「何?」

「自分で言うのも変だけど… 俺 最近変われたと思ってて…」

「うん…」

 

できなかったこともできるようになった

それは、他の人はもちろんだが、やっぱりふかさくのおかげだと話す。

 

「だから きっかけをくれたお前に… …近くで もっと近くで」

一途が言い切る前に、蒼生は言葉を遮った。

「佐野くん」

 

一途はハッとする。

複雑な予感がした。

「私… また歌おうと思う」

 

蒼生は涙を流しながら、でもしっかりと一途に笑顔を向けて行った。

「ありがと… 涙を取り戻してくれて」

 

その言葉で、一途はすべて察した。

何も言わず黙り込む一途に、蒼生は言葉を続ける。

「だから 私」

(わかってた… わかってたよ…)

 

「行くよ 東京…」

 

(だってその言葉がいらないくらいに 彼女の表情(カオ)は輝いていたんだ)

やっと近づいた蒼生の心が、再び離れていくことを告げる一言だった——

スポンサードリンク

『乃木坂の詩』の最新話など週刊ヤングマガジンを無料で読む

今回は、『乃木坂の詩』【第8話】をネタバレ紹介しました。

でも、正直文字だけでは伝わらないところもあると思います。

キャラのちょっとした表情をどう読み取るのか、そこもまた漫画の楽しさですもんね。

それに、やっぱり画のある最新話を読んだほうが、断然面白い!

 

U-NEXTは、ただいま無料おためし期間キャンペーンを実施中。

登録してすぐにポイントがもらえるので、漫画の最新話を無料で読むことが出来ますよ。

解約もとってもカンタンなのでオススメです!

▽最新話を今すぐ無料で読む▽

※本ページの情報は記事作成時点のものです。最新の配信状況は U-NEXTサイトにてご確認ください。

『乃木坂の詩』【第8話】の感想・考察

不器用な一途のがむしゃらさに、蒼生は信頼を寄せたようですね。

そして、明かされる蒼生の気持ち…

一途にとっては、蒼生にとっていかに有聖の存在が大きいかを知らされる話でした。

でも、その思いを聞けたことで、一途も自分の気持ちを伝えることができたように思います。

そして、多分一途は、「一緒に動画を作ろう」って言いたかったんじゃないかと…

もちろん蒼生も、そう察していたから、一途が言い切る前に、自分の決意を伝えたんでしょうね。

うーん…不器用だけど、思いやる二人の姿が素敵でした。

でも、蒼生が東京行っちゃったら、ひまりと一途のつながりも薄れていくのかな?

数年後にストーリーが飛んじゃうような気もするし、またしばらく一途は、前みたいに本音を隠した生き方に戻っちゃうのかもしれないな、と予想しています。

燃え尽き症候群みたいなね。

『乃木坂の詩』【第9話】掲載予定の、週刊ヤングマガジン(2019年32号)は2019年7月8日発売です。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です